2003年11月アーカイブ

♪山でできたお話のお話

園長: すぎもと かずひさ (2003年11月 1日
 秋の山はとってもきれい、葉っぱのステンドグラスがあるからね。秋の山はとってもゆかい、どんぐり、きのこが呼ぶからね。
 そんな大吉山で三室戸・Hana 花保育園のおともだちは遊びます。みんな宝物を入れようと牛乳パックで作ったかばんをさげて落ち葉の地面とにらめっこ。「あったー!」「せんせー、見てー!!」「すっげー!」「こんなん見つけたぞー!!」うれしい声がこだまします。隣では両手いっぱいの落ち葉を放り投げ、忍者の術のように躍らせるおともだち。面白い形の枯れ枝を見つけては、その枝でじゃんけんしたり、クワガタのまねをしたり...と、その真ん中にみるみるうちに大きな家ができました。子どもたちは、枯れ枝や倒木を集めて一本の木の周りを囲んでいきます。とっても大きな木は10人がかりで運びます。玄関もちゃんとあります。中に入るとワクワクします。素敵な気持ちがみんなの顔に、声に広がっていきます。
 「ここでテレビが見たい!」おうちが完成して、あるおともだちが先生にいいました。「電気はどうするの?」先生はつまらないことを聞きました。「うん!?そんならホース見たいなん持ってきたらいいやん」すかさずの返事は口がとんがっています。「ホース?」先生はさっぱり意味がわかりません。「ほーら、ホースがぐるぐるぐるぐる巻いてあるやつ!!」あどけないおててを身体いっぱいで回しながら一所懸命説明します。
 「あっ!」そのしぐさを見て、先生はやっと気がつきました。「ドラム型の延長コード!!」先生は、コンセントのことはもう聞きませんでした。大吉山から保育園まで続く、それはそれはとてつもなくながーい延長コードのドラマにこころがワクワクしたからです。
 「すごい!!」といいました。「わかってくれたらいいんや!」その子の笑顔がいいました。         -おしまい-

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