2004年10月アーカイブ

♪遊び屋さんのお話

園長: すぎもと かずひさ (2004年10月 1日
 みむろど・Hana 花合同誕生会には、子どもたちがお客さんになって劇や人形劇、手品などを楽しむ時間がある。数年前から、子どもたちの感性や表現力などへの好影響を願って、それを生業や生きがいとされているプロやトップアマの方々に年5回、お世話になることにした。さすがに芸が深く、表現への気持ちの込め方や声の出し方、小道具の作り方、用い方に至るまで、子どもたちだけでなく、私たち保育者も学習させていただき、まさに二重の喜びが得られる。 
 かつては毎月、保育士が輪番制で自作の出し物を披露していた。日常の保育をしながら準備をするので、誕生カードやその他の用意も合わせると結構な手間ではあったが、自分たちの力量や同じ月当番になった職員同士のチームワークの向上に一役買っているという側面もあった。へぼではあったが楽しく、それはそれで子どもたちとの普段の人間関係が織り成す親近感あふれる笑いや子どもたちの可愛い野次が格別であった。
 そんなこんなの歴史を経て、いよいよ機は熟し?遊び屋さんの登場と相成るわけである。遊び屋さんは、真田、駒井、わたしの男性トリオで構成され、外部依頼をしていない残り7ヶ月のお楽しみ時間を担当する。プロの方々がさまざまな準備をしてお見えになることや同じ路線でやっても敵わないし、面白くないということもあって、『簡単で子どもたちでも真似ができ、すぐにでも遊びに取り入れられること』『童心と即興性に満ちていること』『たいそうな準備が要らないこと』をわがトリオのコンセプトとした。子どもたちのように、その場でおもろいことをである。
 タオルを使った人形劇風見立て遊びでは、滑り台やブランコなど子どもたちに親しみのある遊具遊びの場面を演じた。お絵描きしながらの素話では、子どもでも描けるただの丸や線のみを使い、自分の描いたものを見立て命名するという、さながら3歳児の描画活動のようなものに経験談を貼り付けた。段ボール箱をそのまま使った物語風ごっこあそびでは、何の装飾もない箱を乗り物やロボットに見立て舞台を走り回った。サイレント風寸劇では、ナレーター以外は声を極力使わず動作のみで、虫取りやカキ氷といった子どもたちに身近な夏の思い出を演じた。
 出来はまだまだ良くないがネタは尽きない。概念や羞恥心などが育ちきる前の自由さで、子どもたちがどんどん遊びや表現活動のバリエーションを増やしていってくれたらと願う。遊び屋さんの真の目的は、きみたちが次々に編み出す遊びや表現に笑い、喜び、互いに影響しあうことだから。

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