2005年6月アーカイブ

創立記念の拍手のお話 

園長: すぎもと かずひさ (2005年6月 1日
 開園当初から土と芝の緑を約束されたはずのHana花のテラスが、人工芝だったことのショックから早2年。念願かなって、一部だけれどようやく土を入れることを許された。許されたからには、即実行、実行すれば現実が待っている。やがてはこの土の上に芝を張り、子どもたちの笑顔広がる夢を見る。

待機児童の需要に応えきれない三室戸は、さらなる保育スペースの確保が喫緊の課題だ。園舎の増築や新たな土地の確保を視野に入れながら、構想を練る。散歩やサイクリングの際もよい物件はないかと物色顔のわたしは、傍から見ると不審者のたたずまいであろう。こんな土地があればいいなぁ、こんなところで遊ばせてあげたいなぁ。広々とした環境の下、のびのびと遊びまわった幼少期の思い出が実現に向かう意欲をぐいと高める。

思い返してみるとこんなことの連続であった。赤ちゃん・つぼみ・もも・さくら・おひさん・かぜさん・ゆり・調理室・ホール・通園と、さわっていないところがないほどに増改築と修繕を繰り返してきた30余年の道のり。創設時をはじめ、ことあるごとに寄付をしてくださった役員のみなさん。都度の保育室の移動や環境の変化が子どもたちに悪影響を及ぼさないようにと汗を流した職員。それに応えるかのように不安がることなく、むしろ楽しみながら応えてくれた子どもたち。宇治市の保育環境の向上と保育設備の充実を願い、工事への理解と協力という形で支援してくださった保護者のみなさん、地域の方々。それは、未来の子どもたちを想う親の気持ちであり、児童福祉魂の共鳴であったと思う。 

現代は保育と教育の変革期といわれる。しかし、いつの世も変わらない『美しき魂の共鳴と伝達』の存在なしに保育・教育は語れない。赤ちゃんの前で腹ばいになる。腹ばいにならないとわからない世界がある。しゃがむからこそ見える世界がある。子どもたちの元気な足音が創立記念の拍手にかわる。

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