2006年4月アーカイブ

「新たな自己と世界の探検と発見の旅」のお話

園長: すぎもと かずひさ (2006年4月 1日
 心の貧しい人は、貧しい自分の心の色眼鏡でものごとを見る。だから、自分のことを棚に上げて平気で人の悪口や中傷するようなことを言うし、いつも不満や不安を自ら抱え、ストレスを増やし不幸な人生を送る。心豊かな人は、目の前に悪いことが起こっても、そのことの成り立ちや背景を察して、相手を思いやったり、目の前の現実にいたるまでの過程をイメージしたりなどして些細なことからも感動を得たりするものだ。結果、いつも心は満たされ笑顔の人生を送ることができる。

私の尊敬する京都大学名誉教授の和田修二先生は、「教育の本道」という著書の中で「子どもは小さくても人間なのだから最初から心を込めて扱わねばならないし、まだ頼りない人間であるから何よりも安全を実感させてやることが大切である。子どもは自分が安全に護られている、愛されていると感じるとき、無邪気に外に向かって動き出す。子どもの発達は、それゆえに、子どもが大人の助けを借りながら自分のからだを使って行う新たな自己と世界の探検と発見の旅であり、この子どもの画期的な体験を支援してやるのが本当の教育的な援助である」とおっしゃっておられる。

私たち大人はいつも子どもと共に在る。日常生活の一つひとつの場面が子どもにとっての「新たな自己と世界の探検と発見の旅」である。旅のパートナーを選択できない子どもにどんな心や態度で接するか、まさに大人の腕の見せ所である。心豊かなパートナーが心豊かな子どもたちを育てるのは自然の理である。心の豊かさこそはなにものにも代えがたい子どもの財産となることはあらためて述べるまでもないであろう。

新年度最初の職員会議で「丁寧で明るく美しい保育者」を目指すべき目標のひとつに掲げた。最高の保護者のみなさんと創り出す子どもたちの笑顔が楽しみである。

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