2006年7月アーカイブ

♪おおらかに!朗らかに!!のお話

園長: すぎもと かずひさ (2006年7月 1日
 「子育て施策を国策の主流へ」猪口少子化相の言葉である。「人間の人生周期(ライフサイクル)に応じた少子化対策としてどんな環境整備や支援が必要なのか、つまり周産期において、また乳幼児期において、はたまた学童期、青少年期、中高年期など、それぞれの時期にどんな施策が必要か?現場こそが最高の研究フィールド。現場の声を活用する研究システム・機関の充実を図っていきたい」「保育園においても園バスの活用や在宅家庭の子どもたちが通っているような各種教室的機能の併有・連携等についての研究が必要であろうし、男女共同参画社会の実現にむけてはさらなる子育ての社会化が期待される」とつづけられた。
 さて、今回は価値観の多様化と子育ての社会化という時代背景に焦点を絞って述べてみたい。まずは価値観の多様化についてである。ある研修会で、受講者200人に対して講師がある質問をおこなった後、自分と同じ答えの人は何人いると思うかと尋ねた。すると受講者を代表して答えた全員が、実際には1人しかいないところを20人と答えるなど、はるかに多い人数を述べた。中には同じ答えの人がまったくいないケースもあった。このことからも自分と同じ考えの人は想像以上に少ないということがうかがえる。まさに「人間はそれぞれに考え、さまざまな生き方をしている」という現実である。
 それではこのことと、子育ての社会化という側面を重ね併せてみよう。保育園の登園風景を例にとる。家は「個人的生活拠点」である。玄関を一歩出れば道に出る。道は公共という「社会」である。「社会」にはルールがある。ルールを守りながら、やがて「社会的生活拠点」である保育園に到着する。保育園は、「社会的生活拠点」であるから、さまざまな人たちが集まってくる。つまり、保育園という場所は「さまざまに異なる人間」が「生活を同じくする」ところだ。学校や塾、各種教室、サークルなど、いずれの場所も規模こそ違え似た要素が含まれる。キーポイントは「違うもの同士が同じところ」である。
 これが社会化ということであるから、この時代を安心してすごすために私たち一人ひとりが「個人的態度」と「社会的態度」をわきまえて適切に使い分けることや自らが安心の発信者となるべく自分と異なる考え方や生き方を尊重し、認めようとするおおらかさや朗らかさを持つことがいかに重要であるかを気づかされるのである。おおらかに!朗らかに!!

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