2010年1月アーカイブ

1月「子どもたちに豊かな成育環境を」のおはなし

園長: すぎもと かずひさ (2010年1月 1日

 「感謝と祝福」わたしの大好きな言葉である。一人の子どもの存在を支える、無限のいのちのつながり。そんなつながりが織り成す保育園の日常。今年もありがたき日々の連続であった。
 
 先日の土曜日は、一年の締めくくりとして、環境整備係の保護者のみなさんが心を込めて保育園の大掃除をしてくださった。子どもたちのために汗を流すという自然な光景は、その自然さ故に尊い。掃除をする大人の姿から物を大切に扱う精神やその根底に息づくものへの愛情や感謝が伝えられ、長い年月を経て理解へとつながってゆくからである。構えて何かを教えるというスタイルにはない生活の協働者ならではの学びが子どもたちの記憶の泉となる。
 
 今年からはじめた食事の残食量の計量にも大きな効果がみられた。年長児になると主食用、主菜用、副菜用と複数に分けられた残食用のボールを食事終了後子どもたち自らが秤で計量するのであるが、この活動を通して、食事の時間になると必ずといっていいほど最後まで残っていたAくんが、残食をしなくなったどころか、いつしかおかわりをするようになり、ときに苦手な食材と奮闘しているともだちを励ますようになったというのである。Aくんの食事に対する意識が変わったのは明らかである。きっと、食事の中に込められたいのちのストーリーを理解し始めたにちがいない。やがてAくんは、「感謝と祝福」の意味を真に理解することであろう。
 
 生活という身近な経験には、それを創り出してゆく人々の精神が宿る。身も心も新陳代謝豊かなわたしたち自身が子どもたちの豊かな成育環境を創る。

※平成22年1月20日(水)まで、「宇治市児童育成計画
 宇治市次世代育成支援対策行動計画 宇治市母子保健計画」の計画素案についての意見募集が実施されています。意見は、宇治市のホームページからも投稿できます(宇治市トップページ⇒市政情報⇒パブリックコメント)。元気な子どもたちの姿とその成長を願い、愛と希望に満ちた意見をどしどし応募しましょう。参考キーワード:「在宅子育て家庭への支援、子育てサークル活動の持続性、保育所待機児童対策、療育の質と量の充実・障碍児(者)の社会参加、小中一貫校、放課後児童の健全育成、地域再生・共生社会の展望等々」

 

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