2010年11月アーカイブ

22年11月「はないろは」のおはなし  

園長: すぎもと かずひさ (2010年11月 1日
宇治市における最初の家庭的保育事業(いわゆる保育ママ制度)を受託し、今月11月1日より事業を開始することになった。名称は「はないろは」、かけがえのないいのちである個性豊かな一人一人のこどもを花に見立て、日本に古くから伝わるいろは歌の最初の音節「いろは」を合わせた。花芽のような人生の最初期に歌を口ずさみながら楽しく軽やかにの意である。定員は5名、当該年度の4月1日現在0~2歳児を対象とする。
 
 この制度は平成22年4月から児童福祉法により国の制度に位置付けられ、ことに待機児童が多い都市部において、保育ニーズに応えるとともに地域の子育て力再生の手段として注目されている。保育の実施にあたっては、保育士または研修を受けて市町村の認定を受けた者が「家庭的保育者」となり、自宅等で児童を預かって保育サービスをする。宇治市の場合は、ファースト・ステップとして一般家庭ではなく保育所連携型を採用し、そのひとつを三室戸保育園が受託・運営させていただくことになったというわけである。

 このたび「はないろは」を開設する五ケ庄福角の民家の近隣地域は、長い間宇治市の昼間里親を務められてきた優れた先達がおられたお蔭で、こどもを温かに見守るまなざしが根付いている。先日も開設準備に向かう道中で出会ったご近所の方に「また、こどもさん連れてお散歩とか行かはんのん、楽しみやわー」と本当にうれしそうに声をかけていただいた。心待ちにしておられる心情が世知辛い時代にあって本当にありがたい。こどもは温かな人的環境で育つのだ。

 また、同所では、本園の卒園児の保護者であり、臨床心理士として活躍されている馬見塚珠生さんが代表を務める「親と子のこころのエンパワメント研究所・子育て相談ルーム『はないちご』」を併設していただく幸運に恵まれた。人の縁のつながりの喜びをつくづく思うところである。

 「こどもを安心して産み育てやすいこどもにやさしいまちづくり」に貢献するには、「そこに橋があるから渡るのではない、必要な橋を架けて渡るのである」という福祉の開拓精神に基づく実践と多くの人々の叡智の結集が不可欠であろう。三室戸、JR宇治駅前、木幡、五ケ庄これに笠取を加えた五つの拠点がさらに活き活きとした人々の出会いとふれあいの場になりますように、いろはにこんぺいとう~♪・・・。

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