2011年4月アーカイブ

こどもを撫でると穏やかになる。微笑みかけると笑顔をかえす。元気分かち合う人間同士のつきあいがにんまり始まる。昔、某調味料会社のCMにお気に入り宣伝文句があった。「笑顔は生活のごちそうだ!」

 

こどもが走る。斜面を走る。ジグザグ走る。こどもは変なところが大好きだ。そんな姿を見ていると、つくづく、人間は平坦な道より、起伏に富んだ、曲がりくねった道を好むことがよく分かる。よーし、いっぱい可愛がってあげるからね、と無邪気な笑顔のごちそうのお返しに山をつくり、斜面をつくる。乳児室にのぼり台やマットで凹凸をつくり、ときに園外保育に誘い出しては、原っぱや野山を駆け回る。

 

この20年間で半分以下に減少したといわれるこどもたちの外あそび。そのことによる体力の低下は、日本のこどもの育ちに深刻な影を落としている。23歳から小学校の低学年の間の何気ない日常の中で育まれていくこどもの体力は運動能力のみならず精神衛生、すなわち心の育ちにも少なからず影響を与える。

買い物途中に走り回る、保育園の送り迎えのときにいうことをきかないなどのときも、「この子抜群に育っているわ」「すごい、育ちすぎ~(イッコーさんのものまねで)」など、と思えば少しは笑って許せるかな?また、おとなには少々不便かもしれないけれど、園庭のわずかな斜面や凸凹も毎日を保育園で過ごすこどもたちにとっては、大切な環境のひとつである。つぎに、こども時代に獲得しておきたい36の基本動作を紹介する。

 

《姿勢の変化や安定性を伴う9つの動作》

組む、立つ、起きる、回る、渡る、ぶら下がる、逆立ち、浮く 乗る

《重心の移動を伴う9つの動作》

歩く、走る、跳ねる、滑る、跳ぶ(垂直)、登る、這う、くぐる、泳ぐ

《人や物を操作する18の動作》

持つ、支える、運ぶ、押す、押さえる、漕ぐ、つかむ、当てる、捕る、渡す、積む、掘る、投げる、打つ、蹴る、引く、倒す、泳ぐ

 

さあ!現代社会に挑戦だ!猿人としての誇りを胸に木に登れ!!

※園庭の鉄製遊具は、上記の内容を意図した樹上あそびをコンセプトにつくられています。こどもの手で握りやすい規格になっています。

誰もが尊い命を奪われた犠牲者の方々への冥福を祈り、被害に見舞われた人びと、今もなお避難所生活を余儀なくされている同胞への支援と早期復興を願いつつ、新たな年度を迎えた。日本政府、原発関係者、自衛隊、消防、警察、海上保安庁、災害医療、食料、輸送、土木・建設、福祉、教育、ボランティア、海外からの支援者等々、あらゆる分野の人々が自らの仕事や生活を抱えながら、ときにはそれさえも顧みず、かけがえのない瞬間を生きている。

 

今、一枚の写真を見ている。被災地の保育園の一室である。10数名のこどもたちが女性園長を囲んで楽しげに手遊びをしている。質素ながらもこどもの育ちの歴史を感じさせる部屋には真新しいピンクの布と色画用紙で花畑があしらわれている。さりげない春の演出がこどもたちのみならず、壊れた家の片づけにいく親たちの励みにもなるにちがいない。こんなささやかなところに保育士の願いと心遣いが活きている。被災地から遠く離れたところにありながら、被災地から送られてくるこどもたちの笑顔や悲しみ・苦しみの真っただ中で、なお、一歩ずつ前に向かう人々の姿に勇気づけられている。

 

「がんばろう!日本」 当園で取り組んできた保護者のみなさんからの義援金活動もわずか二週間で20万円を超えた。かつてないことである。この力こそが「つながり生きる」元気を生み出す。今年度の保育テーマとして「笑い」と「丁寧」を掲げた。「希望の未来を生きる尊きいのちを大切に!」

 

※新園舎が竣工いたしました。こどもたちをはじめ、保護者、地域、関係者のみなさまに心よりお礼申し上げます。

   新しい保育室の名称は「一階⇒土の部屋、二階⇒水の部屋、三階⇒空の部屋、合わせると「土(ド)・水 (ミ)・空(ソ)=Ⅰの和音」になります。平和の和音です。

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