2012年1月アーカイブ

とある焼き鳥屋さん。「めちゃ美味しい!」という僕らの言葉に「新鮮な素材を焼いて、ただ出すだけ」とは、素材への自信みなぎる大将の決め台詞である。

 

 一月は保育園でもブリしゃぶに、その新鮮なあら汁や保育園名物の鍋料理をいただいた。素材の旨みが芳醇な出汁となったあまりの美味しさにこどもたちも大興奮。「おかわりのおかわりが食べたい」「おじいさんになるまで食べつづけたい」等々の名言や感嘆詞が食欲とともにとまらない。わたしや職員たちは、そんなこどもたちの素直な在りようがうれしくてたまらない。この天才を天才のままに育みたい思いが湯気といっしょにこみ上げてくる。

 

 このようなプロセスのなかから「みんなともだし! こどもだし!!」という今年度の童心の集い(3歳以上児表現あそび発表会)のテーマは生まれた。3歳児のきくぐみさんは元気いっぱいのこどもたちの姿をそのままに「きいてる?きくさん!元気だし!!」と活きの良さを表現あそびへ。4歳児ふじぐみさんは思考力とともに高まってきた身体能力、俊敏性を生かして「そーっとさっと味見やし」とユーモアを楽しみながらの面白さを表現あそびへ。そして、保育園生活の集大成を迎える5歳児ゆりぐみさんは、一人ひとりのこどもが、いま楽しんでいること、舞台で表現したいこと、自分が身にまといたい衣装、自分の喋りたいセリフ、ともだちといっしょにチームで表現したいことについて、自ら考え、試行錯誤し、表現あそびをつくり上げていく。それらのプロセスはまさに素材そのものであり、こどもたちの個性的な創造力による逸品である。その名も「そざい! そーざい! かくしあじ!!」

 

 トントントントン・・・・・、こどもたちの足音は舞台袖の拍子木の音色である。先日、宇治市新春福祉の集いで仙台在住の荒川知子さんのファミリーアンサンブル「しあわせのたね」コンサートの際、ダウン症の愛娘とともに音楽の道を歩んでこられたお父様から「生きることは表現すること、表現することは生きること」という言葉をいただいた。かけがえのない一人ひとりのこどもの表現が生きている、生きているこどもたちの表現である。

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