2017年4月アーカイブ

『 保育の縁結び 』のお話

園長: すぎもと かずひさ (2017年4月28日

『 保育の縁結び 』のお話

 

理事長 すぎもと かずひさ

 

ジャ~~~ン(Fadd9)♪"A Hard Day's Night"のイントロギターの一発コードが鳴っています。ご存知ない方は、世界で一番有名なギターコードともいわれている音なので是非聴いてみてください。お聴きになりましたか?イメージできましたか?いきますよ~、ジャ~~~ン(Fadd9)♪

「はじまるで~」、「なにが~」、「保育環境整備~」、「ってなによ~」、「子どもの遊びや生活環境を充実する日~」、「へ~っ、大変じゃない?」、「大丈夫~、わいわい楽しくやるで~!!」というわけで、513日土曜日。今年度最初の参観日に合わせて恒例の「保育環境整備」を企画しました。ぜひぜひご参加ください。お待ちしています。

活動の肝は、子どもたちが日常の園生活を過ごすその場所で、保護者のみなさんとわたしたち保育者が仲良く協働している姿を見せること。良好な関係をアピールするところにあります。良好な人間関係はいつも教育・保育の効果を高めてゆきます。子どもにとっても誰にとっても安心の土台をつくります。

とはいうものの、「どんなことすんにゃろ・・・」、「わたし不器用やし・・・」、「俺力弱いしな~」などなど、不安はつきものですね。ところで、そんな不安を吹き飛ばす大切な視点があります。それは、上手くやることよりも一つ一つのプロセスを楽しく味わい、「現在、ここに、共に、息づいている互いの存在にこそ最も大きな価値を置くこと」です。そのかけがえのなさ、もったいなさを味わえるなんて、何と素晴らしいのでしょう。

子どもの遊びを例にとってみましょう。3歳くらいになると意図的に遊具の数を人数より少なく準備します。そのせいでケンカが起こるかも知れません。でも子どもたちはやがて傷つけ合う虚しさを超えて、分かち合う喜びを見出してゆきます。互いの存在がよりよく生きるために何が大切かを学習するからです。

年長児になると、紐やロープは必需品です。引っ張り伸ばしていろいろなものの長さを測ります。廊下や畑など紐の長さが足りないところでは自分の腕や足、ときには寝ころび全身を使って、2人、3人と連なってとても楽しそうです。一人でできないことも力を合わせればできること、仲間と一緒に願いを実現してゆくチャンスは計画的に整えない計画の中で生まれてきます。整っていないからこその面白さがあります。

紐は、「もの」と「もの」を結んでいきます。新たな世界をどんどん作ってゆく子どもたち。「保育環境整備」では「人」と「人」を結びたいと思います。保育が結ぶ縁結び。

『 元気の自己内他者の夢 』のお話

園長: すぎもと かずひさ (2017年4月 5日

『 元気の自己内他者の夢 』のお話

 

理事長 すぎもと かずひさ

 

 桜のつぼみがまあるく膨らんで蜂のお尻のようである。赤ちゃんのお尻も、子どものほっぺも、なかよしの心もみなまあるい。まあるい出会いが膨らんで新年度の始まりだ。

 楽しい園生活を予感させるような保育者でありたい。泣き顔をそっと抱きしめ、わがままに拍手を送る。子どものやりたいこと、好きなこと、好奇心に胸を躍らせ小さな夢を少しずつ、一つずつ叶えてゆく。一人一人の子どもの存在が有り難い。共の歩みが嬉しい。面白いこと、愉しいこと、美味しいことをどんどんプレゼントして、大いに笑い合う一年にしたい。

 桜のつぼみが開くように、可愛い手が開いてゆく。手の行き先に瞳が動く。自然に身体がついてゆく。楽しみのうちにも心もぐんぐんのびのびとなってゆく。

 部屋を凸凹にする。いろいろな仕掛けをつくる。遊ぶ子どもが形を変える、色を塗る。形あるものをイメージし、描けるようになった子は所狭しと描きまくる。壁や隙間や天井をいくつもつくっては出たり入ったり空間の変化を楽しみ、風呂や寝室などと場所に命名したり、意味や役割を持たせてゆく。子ども語りの物語は尽きることを知らない創造の泉である。

 入園・進級式が終わると庭に土を入れる。途端に土に戯れ、感触を満喫する子どもたち。やがて穴を掘り、掘った土で山をつくる。土山づくりは友達づくりでもある。板やコンテナなどが子どもの発想で組み合わされて食卓になる。食卓の上には土でできたご馳走が並ぶ。リヤカーが乗り入れられては土を運んでゆく。土と一緒に荷台で揺られる子と二人三人と力を合わせて引く子、押す子・・・。子どもの数だけ遊びエネルギーがこだまする。

 乳幼児期は「心のふるさとづくり」の時期である。振り返ると家族や友達、身近な人の笑顔や楽しい思い出がいっぱいある。「齢を重ねると立ち上がるたびにどっこいしょと口にするようになってくる。身体の調子の思わしくない時も増えてくる。そのとき幼い時に聞いた父母や祖父母など自分に愛情を注いでくれた人たちの声が応援してくれる。その思い出がいくつになっても元気の源になっている。それが子ども時代に育まれた自己内他者の存在です。」とは「幼児期」の著者である岡本夏木先生の晩年の言葉である。

 そんな存在になることを夢見る私達。どんな表情を、仕草を見せてくれるかな。どんな願いや言動を与えてくれるだろう。花びらのような唇が未来を彩る、まあるい春。

 

月別 アーカイブ